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[ランニング障害]シンスプリント(MTSS)に関するまとめ

本記事は理学療法士(ランニングトレーナー)&市民ランナーである管理人が投稿しています。

 

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本記事のキーワード:

シンスプリント、後脛骨筋、長趾屈筋

 

シンスプリントとは

ランニング障害として代表的な疾患で、脛骨(すねの骨)の内側・中〜下にかけてやや広い範囲の運動時痛、圧痛が出現するという特徴があります。

シンスプリントは脛骨内側骨膜と筋膜の結合部の微細損傷と考えられており、繰り返しの伸張ストレスが原因となっている可能性が高いです。

 

下腿(すね・ふくらはぎ)におけるランニング障害は有病率が約20%となっており、膝関節に次いで多い結果となっています。

さらに、その約20%の中でもシンスプリント(MTSS)は1番多いランニング障害になります。

原因としては足部の回内接地に伴う内側縦アーチの低下により、ヒラメ筋や長趾屈筋後脛骨筋にストレスが生じ発症すると考えられています。

 

  1. 運動によって誘発される脛骨後内側縁の痛みがある。
  2. 痛みの範囲が5cm以上ある。
  3. 押すと不快感があり、骨折や虚血性疾患を除外したもの

Yates and Whiteら(2004)

 

後脛骨筋と後脛骨筋機能不全(PTTD)

 

後脛骨筋(こうけいこつきん)とは、ふくらはぎに存在し、内側縦アーチに影響する非常に重要な筋です。

その筋が機能不全に陥った状態を後脛骨筋機能不全(PTTD:posterior tibial tendon dysfunction)と呼びます。

 

後脛骨筋機能不全を起こす理由として、ランナーに多いきっかけはオーバーユース・オーバートレーニングです。

つまり、蓄積した疲労や繰り返される衝撃により発症してしまうことがあります。

 

足部は回内により柔軟になる、逆に回外により剛性が増すという特徴があります。

 

後脛骨筋は足部を回外し剛性を高める役割がありますが、機能不全におちいることで剛性が低い状態となってしまいます。

これが長期化すると周辺靭帯に過剰な負担を強いることになり、徐々に靭帯の機能が低下し「扁平足」へ進む可能性が高まります。

結果として、扁平足となった足は「シンスプリント」を発症しやすいという悪循環につながってしまいます。

 

シンスプリントを発症するランナーの特徴

  • 足が接地する際、足部が内側に入るタイミングが早い(足部の回内が早い)
  • 後足部が回内し、前足部が回外している
  • 後足部が柔軟で(回内傾向)、前足部は柔軟性が低い(回外している)
  • 股関節の柔軟性(内転、内旋傾向)が高い

 

シンスプリントに関する研究報告は散見されますが、ざっくりまとめると上記のような傾向があります。

後足部の回内のイメージとしては「扁平足」で内側のアーチが低くなってしまうことがよくみられます。

 

あと経験的に多いのがサーフェスがアスファルトばかりになっているランナー!

硬いアスファルト以外にも砂地や芝(クロスカントリー)などを組み合わせると着地衝撃が緩和されて発症リスクが軽減します。

 

患部を治すだけでは解決しない

 

シンスプリントを発症するランナーは繰り返し発症するケースが非常に多いです!!

 

その理由として考えられることが「股関節・膝関節」の状態も影響しているだろう、ということです。

 

股関節の内転+内旋と足部の回内は高確率でセットで起こります。

これは「運動連鎖」という現象です。

メモ

股関節の内転+内旋とは「膝が内側に入る」状態を指します。

 

 

ここまで足を中心に解説してきたため「足部(後足部回内)が悪さをしている犯人」に見えてしまいますよね・・・。

 

しかし、あくまでも足部視点であり、別の視点から考えることも重要です。

 

実は「股関節が悪さをしている犯人」となっていることで足部がその代償を強いられて症状が出ているケースもあります。

 

人間のカラダは、痛みが出た場所=結果であって、その犯人は隠れていることが多いです。

 

 

それでは股関節の内転+内旋はなぜおこるのか?

 

いくつか要因はありますが、特に多い理由が股関節の筋力低下(=大殿筋・中殿筋・小殿筋の弱さ)と感覚の誤差(自分では正しいと思っている動きがズレている)です。

 

股関節の筋力低下の簡易チェック

 

股関節外転(側臥位)

  • 体軸を整えるため上半身はまっすぐに維持。
  • 動作中、腰が反らないようにお腹を少し凹ませる。
  • 下の足は股関節、膝関節をしっかり曲げておく。
  • 挙上する足を遠くへ伸ばした状態でキープしたまま、天井に向かって持ち上げる。

 

ヒップリフト(ブリッジ)

  • 股関節〜膝〜足が一直線状に並ぶように整える。
  • 足部はしっかりお尻に近づけておく。
  • 骨盤を後傾(恥骨・おへそを顔に向かって引き上げる)しながらお尻を持ち上げる。
  • 両足でクリアできれば、お尻を上げた状態から片足を持ち上げる。
    ※大腿部の後ろ(ハムストリングス)が攣るようであればお尻の筋が上手に使えていないor単純に弱い

 

片脚スクワット

  • 股関節〜膝〜足の軸が維持できるかを確認。
  • よくあるエラーが、膝が内側に入ってしまうこと。
    ※股関節とその周囲筋の機能不全が疑われる。

 

最後に

シンスプリント(MTSS)は後足部の回内(=扁平足・内側縦アーチの低下)によって後脛骨筋、長趾屈筋、ヒラメ筋の疲労(硬くなる)や伸張ストレスが続くことで痛みが生じています。

直接的な原因としては、このような足部の回内という特徴やトレーニングによる使いすぎ(=いわゆるオーバートレーニング)、足部にかかわる筋のバランスと股関節の筋力低下などが要因として挙げられます。

 

 

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