本記事は理学療法士(ランニングトレーナー)&市民ランナーである管理人が投稿しています。
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ピラティス(pilates)がマラソンランナーにぴったりの理由
マラソンの記録更新に伸び悩むランナーや完走を目指す初心者ランナーなど、どのレベルの市民ランナーにおいても共通して大切なことがあります。
それは「姿勢」であり「カラダ(筋肉)の使い方」です。
姿勢が悪い、筋肉が理想的に使えない人ほど努力しても報われないランナー人生を送るでしょう。
走っても走っても記録は伸びず、故障(ケガ)にも見舞われるかもしれません。
それらを変えていくためにピラティスを使っていくという選択肢があります。
マラソン×ピラティスの効果①〜姿勢の改善〜
ランニング中に良好な姿勢を維持することは故障(ケガ)の予防やパフォーマンスアップに効果的です。
良い姿勢とは、つまり無駄なエネルギーを必要としない効率的な動作を行うために必須条件と言えます。
また、リハビリテーションの考えにおいても不良姿勢や不良動作の繰り返しが関節や筋肉に「メカニカルストレス」を生むために痛みや非効率的な動作となってしまう原因となります。
ピラティスは長期的に姿勢を改善し、カラダの動きをコントロールしていくことに長けています。
整体などマッサージ系の受け身のアプローチ方法とは違い、あくまでも能動的に(自分の力で)行うエクササイズだからこそでき脳が変わる(→運動学習と言います)ことで姿勢の改善が可能です。
マラソン×ピラティスの効果②〜体幹強化〜
ピラティスでは体幹部分を「パワーハウス」と表現するほど非常に重要視している部分です。
先に伝えた姿勢の改善と重複しますが、体幹・骨盤周りの筋肉の使い方や長さ(硬さ)が体幹機能に関係します。
体幹がしっかりと機能しているランナーは効率的なランニング動作の習得につながり、結果としてハイパフォーマンスにつながります。
どちらかと言えば速く走るためには体幹機能が良好であることが必須条件、と表現した方が良いかもしれません。
以前から体幹トレーニングは大事!などと言われてはいるものの、深く考えずに昔からおこなわれているような仰向けで膝を立てて上体を起こす「腹筋運動」などやっていませんか?
誰もが体幹は大事と言いますが、そこに関係する筋肉はたくさんありますし活性化させる動き・方法もさまざまです。
それらを独学、独断で正しく活性化させることは可能でしょうか??
いわゆるアウターマッスルばかりを鍛えてもダメです。
呼吸や骨盤底筋群とも非常に関連しているため、それらの知識を持った上でエクササイズを行うことで本当の意味で体幹機能を向上させることができます。
ピラティスではそのような観点・知識を使いながらいろいろなバリエーションで運動することで体幹機能の改善が可能となります。
マラソン×ピラティスの効果③〜柔軟性改善〜
ピラティスでは「ニュートラル(最適な)ポジション」を大切にしています。
つまり、理想的なカラダの位置関係を保ったままエクササイズを行っていくことが重要ということです。
例えば、長座姿勢のニュートラルポジション(足を伸ばした状態で骨盤が起こせているか)は多くの人が、そもそもニュートラルポジションを取れないケースがあります。
理由として多いのが、そもそもカラダの柔軟性が不足して骨盤が後ろに寝てしまう(後傾)ためです。
このような柔軟性の低下も継続して正しいピラティスエクササイズを行なっていくなかで徐々に改善することが期待できます。
マラソン×ピラティスの効果④〜呼吸機能の改善〜
呼吸は生きるうえで必須の機能であるため、その他の機能よりも本能的に優先される機能・特徴があります。
例えば、不良姿勢の原因が呼吸筋(横隔膜・その他)の機能低下と関係しているケースも少なくありません。
ピラティスでは常に呼吸を深く、途切れないように続けます。
マラソンは有酸素運動なので、呼吸機能を正しくキープして酸素の取り込みが十分に行えるようにしておくことで後半のエネルギー切れを起こしづらくなりパフォーマンスを高く保つことができるのです。
また、良い姿勢を維持するためにも呼吸筋を正しく使うことが求められます。
日頃からエクササイズで呼吸筋にも良好な感覚を入れる意識をしておく必要があります。
常に呼吸を大事にしているピラティスエクササイズは、ランニングにつながる部分も多いと思いませんか?
実際にピラティスが重点を置いている部分はマラソンに必要な身体機能とも非常に共通しているため、おすすめのツールと言えるわけです。
最後に
ピラティスがマラソンランナーに効果を発揮する重要なポイントを挙げました。
市民ランナーである私たちは満足する結果を出すためになにかと高機能シューズを手に入れたり、ランニングフォーム改善と称してフォアフット走法の習得を試みたりとしている方も多いと思います。
あれこれやること自体を否定はしませんが何よりもまずは良好な姿勢をつくること、そこから良好なカラダの動かし方を身につけることが重要です。
おすすめのピラティススタジオ
圧倒的におすすめしたいのがルルトです。
私も取得しているPHI ピラティスのマスタートレーナーが監修するスタジオです。
調べてみるとPHIならでは・・・やはり理学療法士の有資格者が多いのが特徴。
実は私がPHIピラティスのインストラクター資格を取得したのは、ルルト代表のマスタートレーナーが講師を務める養成研修でした。
元々理学療法士として勤務されたのち本場アメリカでの研修(PHIピラティスの創始者から学ぶ)をご経験されるなど、PHIピラティスにかなり精通されたマスタートレーナーが代表を務めていることでレッスンの質・サービスの質は非常に高いと思います。
PHIピラティスに興味が湧いたのであればまずはルルトの体験レッスン(パーソナル)から始めてみることをおすすめしますよ!
その他のピラティススタジオ
CLUB PILATES
CLUB PILATES(クラブピラティス)は男女問わずに利用でき、世界で900店舗以上を展開している最大級ピラティススタジオです。
比較的早い朝の時間〜夜遅い時間帯まで開いている、マットエクササイズ〜マシンエクササイズまで幅広く受けられるため自分にあったエクササイズを受けることができます。
BDC
いきなりパーソナルは不安だな、グループが良いなという方は少人数制でもおこなえるスタジオがあります。
少人数グループでマシンエクササイズを行えるところは貴重です。
ELEMENT
手ぶらでOK、都内を中心に30店舗以上展開しているスタジオがこちらです。
姿勢の教科書
一般向け、初学者向けに非常におすすめの本です。
冗談抜きで低価格ながら高い質だと思います。
イメージしやすいイラストとわかりやすい解説で筋肉や姿勢、簡単なエクササイズについての知識が学べます。
ランニングフォームや体幹トレーニングを上辺だけ学ぶのではなく質の高いものにしていきたい、という方には導入としてかなり役立つ本になると思います。
ちなみにピラティスのインストラクター資格を取りたい!などといった解剖学、運動学を学習したい方にも導入編として非常におすすめです。